導入実績

CASE
2021-12-13

消えてしまうはずの話し合いを
教員も児童自身も評価できる

Hylable Discussion の見える化を体験された、ある公立小学校の先生の感想をご紹介します。(先生が当社へ送ってくださった2種類のレポートを元に構成しています)

教員にとっての話し合い活動の悩み

話し合いは消えてなくなり記録が難しいために、当然ながら評価、指導も難しくなります。「主体的、対話的で深い学び」が合言葉の新学習指導要領に基づいて話し合い活動が広く行われ、指導書や⼿引きなどが改善されている中でも、いまだ教員の悩みは尽きません。

教員は、短い机間指導の時間ですべての班の様子を把握することはできません。話し合いの過程を把握することができないため、「グループの話し合いの結論」を評価する場合が多かったと言えます。 

Hylable Discussion の見事なユーザー体験

・直感的な操作
操作画面は⾒事なものであり、使い勝⼿も直感的で⾮常に素晴らしかったです。接続環境などの条件が整えば、誰でも気軽に使⽤できるものとなるのではないでしょうか。

・スピード感ある分析
10分程度の話し合いの分析にかかった時間は約3分でした。操作なども含めて、録音後5分程度で分析結果を見ることができました。
※ハイラブル注:現在は、録音後ではなくてリアルタイムで分析結果を見ることができます

見える化の興味深い点

発話量の時間変化グラフ
①一人一人の話した量がわかる
名前をクリックすると、その人だけのグラフが表示され、どの時間によく話したか、または話さなかったかがわかります。

②気になった箇所を聞き返すことができる
グラフを見ながら「なぜ、ここでみんなの発言が増えたのだろう」と思ったときに、その部分の音声を選択して聞き返すことができます。

総発話時間グラフ
私は発話量が多く、「司会&説明もしていたからとは言え、喋ってたなあ。次からは…」と反省した次第です。こういう振り返り効果もあるということですね。

ディスカッションレポート
「ディスカッションが最も盛り上がったのは、〇分〇秒から〇分〇秒でした。」などと、話し合いを客観的に指摘してくれます。もちろん、これは量的な判断なので、内容については聞き返す必要がありますが、普通に聞いているだけでは出てこない視点だなと思いました。自分自身の「最も活発だった区間」が話し合いの冒頭だったことなど、自分ではわからない視点だと思います。

教員・児童自身による活用の展望

このような Hylable Discussion による話し合いの可視化は、教員による話し合い活動の評価だけでなく、児童自身が「自己評価と客観的評価の間を埋める」ことを容易にする可能性があります。例えば、ビデオを用いた国語科の音読指導や音楽科の歌唱指導でしばしば見られる「自分はすごく大きな口を開けていると思っていたのに、それほど口が開いていなかった → 自分が思っている以上に口を開けないといけないな」という自己評価の修正に似たものかもしれません。

Hylable Discussion の見える化は、児童が「話し合いを振り返る学習」、そして教員や児童自身による「話し合いの評価」の両方において活用の可能性が考えられます。

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