ハイラブル株式会社(東京都豊島区、代表取締役:水本武志、以下「ハイラブル」)、株式会社フォーカスシステムズ(東京都品川区、代表取締役社長:森啓一、以下「フォーカスシステムズ」)、株式会社リバネス(東京都新宿区、代表取締役社長COO:髙橋修一郎、以下「リバネス」)は、『Project Dolittle(ドリトル)』(以下、「本プロジェクト」)と称して事業連携し、生物コミュニケーションに関する新規事業を共同で進めることとなりましたので、お知らせします。
ハイラブルは「音環境分析でコミュニケーションを豊かにする」をミッションに、対面の話し合いを見える化する『Hylable Discussion』、またオンライン向けの『Hylable*1』等の製品(以下、同製品群)を開発・販売しています。ハイラブルのもつ音環境分析技術が本プロジェクトの中核となります。リバネスは、2018年よりハイラブルとの資本業務提携に基づき様々な共同プロジェクトを進め、その中でハイラブルとのオンライン会議における話し合いの定量化システムの共同開発*2やハイラブルとフォーカスシステムズの共同研究の実証実験等に携わってきました。フォーカスシステムズは、2020年10月より、ハイラブルとオンラインのグループワークの話し合いをリアルタイムに見える化する共同研究・実証実験*3を行ってきました。
本プロジェクトでは、これまで同製品群がターゲットとしてきた教育機関や企業において、ヒトのコミュニケーション分析に関する事業領域を拡げ、技術を深化させます。また、リバネス及びフォーカスシステムズの協調出資*4により、培ってきた音環境分析とヒトのコミュニケーションに関する分析技術・ノウハウを動物とのコミュニケーションに広げ、これまでにない生物コミュニケーションに関する事業を生み出すことを目指します。
本プロジェクトは、近年深刻になっている自然との共生に関する社会問題を解決する手段の獲得を目指しており、市場性も高いものと捉えています。絶滅危惧種の保護や自然保護区の指定等、世界各地で絶え間ない努力がなされているものの、生物の多様性は年々減少し、自然と人との共生が脅かされています。一方で、増え過ぎた、あるいは行き場を失った野生動物による農作物や人身への被害増加等、自然と人との関係にまつわる社会問題は深刻化の一途を辿っています。その中で、生物とのコミュニケーションを軸とするソリューションは、この問題に対して有効な解決策だと考えています。
動物の言葉を理解し彼らと共生した「ドリトル先生*5」のように、誰もが動物と共生できる豊かなコミュニケーションを実現する技術体系を開発し、新しい事業分野の開拓を目指します。
なお、本プロジェクトの中核を担う音環境分析技術をヒトのコミュニケーション向けに実装した同製品群は、主に教育機関におけるEdTechサービスとして、のべ3万人以上の話し合いを分析してきました。また、ハイラブルはその先進性・独自性・成長性等が評価され「第6回ディープテックグランプリ 企業賞」、「リアルテックベンチャー・オブ・ザ・イヤー2019 スタートアップ部門」、「第17回 日本e-Learning大賞 厚生労働大臣賞」等を受賞しています。
2016年設⽴。「音環境分析でコミュニケーションを豊かにする」をミッションとして、対面とオンラインの話し合いを見える化サービスHylableを開発・運用しています。これまで教育現場や企業研修のグループワークを中心に、のべ3万人以上の話し合いを分析してきました。
HP: https://www.hylable.com/
1977年設立。公共・通信ほか、社会性の⾼い分野におけるシステム開発・運⽤に携わるだけでなく、 IoT、クラウドや AI 等、時代の流れを⾒据えたビジネス展開も積極的に推進しています。コーポレートスローガンは “テクノロジーに、ハートを込めて。” ⼈と⼈とを技術でつなぐ私たちフォーカスシステムズの仕事に、社員ひとりひとりが、情熱と誠意を持って臨む姿勢を込めました。
HP: https://www.focus-s.com/
2002年設立。「科学技術の発展と地球貢献を実現する」という理念のもと、科学教育・人材育成・研究開発・新規事業の創出に重点を置き、世界中のパートナー企業・公的機関と300を超える多角的なプロジェクトに取り組みながら、人類が生み出す知識や技術を組み合わせて新たな知識を創造する「知識製造業」を営んでいます。
HP: https://lne.st/