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ドイツ国際協力公社、モザンビークの教育支援におけるグループディスカッションにハイラブルの話し合い見える化技術の実証を実施

ドイツ国際協力公社(以下、「GIZ」)が、モザンビークの教育支援プログラムにおける話し合い活動の分析に、ハイラブル株式会社(本社:東京都豊島区、代表:水本武志、以下、「当社」)の話し合い見える化技術の実証を実施したことをお知らせします。

【要約】

モザンビークにおける初等教育は近年急速に普及し 2019年には93%が初等中等教育を行う学校に入学するようになりましたが、教育の質が追いついておらず、多くが最初の数年で退学してしまいます。

参考

GIZ は、この問題を解決するために教育のデジタル化を進めるプロジェクトを進めており、その中に初等教員養成校(IFP)があります。GIZ は、本プロジェクトにおける学生の話し合い活動を可視化し、学生へのフィードバックを行うために Hylable Discussion の活用を開始しました。現在、 Inhamízua, Chicuque, Homoine にある3校での IFPで実証が進んでいます。

【話し合い見える化技術が解決する課題】

学習者が主体となって学ぶ学習者中心教育において、学習者同士がグループに分かれて議論を行う活動(以下、話し合い活動)は広く行われている重要な活動です。しかし、活発に議論が行われると教室の雑音レベルが上がるため、活動中のそれぞれの学習者の行動を観察することは極めて困難でした。

当社は、発話の量ややり取りのパターンなどの非言語情報に基づいた分析によって、こうした教室環境でも安定して自動的に話し合い活動を定量化・可視化する話し合い見える化技術を開発しました。この技術を搭載したクラウドサービス Hylable Discusison は、たまご型の録音デバイスで話し合い活動を収録し見える化します。これまでに小学生から社会人までのべ4万7千人の話し合いを分析してきました。

当社の非言語情報を使った分析技術という特長を生かして、ポルトガル語が公用語のモザンビークでも日本国内と同じアルゴリズムで分析を行うことが可能です。

プログラムディレクター Karen Hauff 氏のコメント “We are thanking you for the opportunity to work with the devices! They were very much appreciated by the students.”
(訳) 「私達はこのデバイスを使う機会をもてて感謝しています!学生たちはとても喜んでいます」

ハイラブルは、今後も「音環境分析でコミュニケーションを豊かにする」というミッションを達成するべく、世界中のコミュニケーションを分析していきます。

リンク
英語版リリース
German Agency for International Cooperation (GIZ) Begins PoC of Hylable Technology for Visualizing Group Discussions in Support of Education in Mozambique
ドイツ国際協力公社(GIZ)のウェブサイト
https://www.giz.de/en/html/index.html
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