話し合いのパフォーマンスが変わる? 【ハイラブルの製品に関する文献】のすすめ vol.2

こんにちは、ハイラブル株式会社でアルバイトをしている松本です。大学院で情報学を専攻し、学習者へのフィードバックに関する研究をしています🐸よろしくお願いいたします。

今回は、ハイラブルの製品に関する文献のご紹介のvol.2となります。
vol.1はこちら, vol.3はこちらをご覧ください。(vol.2のみでもお楽しみいただけます)

※このブログでご紹介している文献については、弊社コーポレートサイト「導入実績」の下部「ハイラブルの製品に関する文献リスト」にて掲載しております。
リストでは、ハイラブルの製品を使った研究をご紹介しております。ご紹介した文献以外の他の文献も多数ございますので、是非、興味のある方はご覧ください。

はじめに

ハイラブルの製品は、様々な分野の研究にご利用いただいております。

例えば教育分野では、小学校から大学までの様々な教育機関で、国語や英語、体育などの様々な教科のグループディスカッション分析でご利用いただいておりますし、
教育現場以外にも、会議におけるファシリテーション研究のお手伝いをさせていただくこともございます。

そして同じ製品を使用していても、使用場面・メンバー・検証する内容などの違いで、分析結果から得られる知見がそれぞれ異なります。
そのため、ハイラブルの製品に関する文献にはとても興味深い研究が多く存在します✨

そこで今回は、そのような研究の文献をピックアップしてご紹介いたします🥚
ご興味のある分野以外の研究からも、新たな視点の発見や興味の惹かれるトピックへの出会いのきっかけとなれば幸いです。

ご紹介する文献

今回ご紹介する文献は、大学内での実践型教育に関連して行なわれた研究に関するものです。

この研究では、大学生の工学教育の場を対象とし、グループディスカッションにハイラブル製品を導入しています。ハイラブルを導入した前後での個人の発話傾向やグループのパフォーマンスを比較分析することで、ハイラブルの教育効果について検証しているものとなります。

第一弾でご紹介した研究(記事はこちら)は「振り返りの自己認識」がメインの比較でしたが、今回は実際の「パフォーマンスの変化」に主軸を置いている研究となります。実際、ハイラブルを使うとどのようにグループディスカッションが変化するのかお知りになりたい方は必見です👀


  • タイトル / “OJE法による工学教育 ‐33.発話計測の教育効果‐
  • 著者 / 松林志保, 清野智史, 上西啓介
  • 発行年度 / 2021
  • トピックス /大学/工学教育
  • 書誌情報 / 松林志保, 清野智史, 上西啓介, “OJE法による工学教育 ‐33.発話計測の教育効果‐”, 2021年度工学教育研究講習会講演論文集, pp. 232-233, 2021.
  • 使用しているハイラブルの製品 / Hylable Discussion(製品ページはこちら
  • 掲載情報 / 文献へのリンク(外部リンクへ遷移します)

💡ここが面白い!

それでは、実際に読み解いていきましょう!


※このブログの「💡ここが面白い!」は、このブログの筆者が文献を読んで面白いと感じたポイントや感想を掲載しています。そのため、該当文献の詳しい内容が記載されております。文献をご覧になっていない方でも問題なくお読みいただけますが、宜しければ文献をご一読されてから続きをお読みください!
💡今回の文献はこちら

今回のものは、Hylable Discussionを実際に使用したその効果測定をしてくださっており、シンプルですがとても貴重な知見になっています。


① フィードバック前後のパフォーマンス変化


結果・考察として、ハイラブルの分析結果を見た後のグループディスカッションで、「他の人にも話を振ってみよう」という相手への働きかけが促進されたということへの根拠が多く見られたことが印象的でした。一人で発話する時間や全員が沈黙している時間が解消されていることとターンテイクの矢印の太さが増加していることが同じ話し合いで発生しているなど、分析から読み取れること[p.233図1]だけでなく、アンケートの結果からも、話し合いにおいて、「全員が話し活性化した」という感覚が得られていることがわかります[p.233左列]。全体を客観視することで、自身の行動ではなく、チーム全体の動向を意識できている可能性があります。


フィードバック前後の総発話量・ターンテイク比較[p.233]


② 発言量の未改善


その一方、一度のフィードバックのみでは発話量の差の改善は見込めなかった[p233図2]という結果がとても興味深いと感じました。話しかけることによって発言回数は分散されている一方で、発言の長さに関しては一度でなく何度も試行することにより、改善していくことが必要かもしれません。
また、発言量が均等にならずとも、被験者が「議論が活性化している」と感じており、必ずしも「良いディスカッションが発言量が均等である」ということが事実でないということを示唆しているように感じ、大変面白い結果だと感じました。


各メンバーの発話量の割合[p.233]


③ ファシリテーターの発話量


「ファシリテーターの発話量が多くなってしまう」という考察[p.233右列]は、ハイラブル社内ミーティングでもたびたび起きていることなので、そのような結果が示唆されていることが面白く感じました。皆さんの話し合いの実感と一致した結果を探してみると、よりディスカッションについて考えるきっかけとなりますね!
さらに、グループディスカッション参加者だけでなく、分析側としての「ファシリテーターの教育が必要」という知見が得られています[p.233右列]。Hylable Discussionは、ディスカッション自体のフィードバックだけでなく、ディスカッション全体の構成を考察するために使用できることが示唆されており、大変興味深いなと感じました。


おわりに

いかがでしたでしょうか?
vol.1で紹介した文献とはまた違う視点でディスカッションに対してアプローチしていて、とても興味深く感じました。複数の文献を比べることで、より良い知見に出会うことができますね(vol.1はこちら)。
また、ぜひvol.3もご覧ください。vol.3はこちら

もしもこのブログでハイラブルの製品に関する文献に興味を持っていただけたら、文献リストも是非ご活用ください。文献リストはこちらからご覧いただけます。

 

この記事を書いたメンバー

松本

ハイラブルでアルバイトをしている大学院生です。 ビターチョコレートの美味しさに気づき、大人の階段を登った気がしています🍫

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