「夢への入り口はあなたの中に」恵泉女学園中学校 講話会レポート|中学生の未来を応援

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2025年7月3日(木)、恵泉女学園中学校(東京都世田谷区)で開催された職業講話会に、当社の取締役COO・中村祐希が講師として登壇しました。
気温30度を超える真夏日でしたが、恵泉女学園中学校は豊かな緑に包まれ、木々の間を吹き抜ける風が心地よく、穏やかな雰囲気のなかでの開催となりました。


今回の講話会は、中学3年生を対象としたもの。総合学習「はたらくを知る」の中で、さまざまな職種の講師の話を聞きながら将来を考えるきっかけにしてもらうことを目的としています。


「夢への入り口はあなたの中に」

講話のテーマは「夢への入り口はあなたの中に」。
中村は大学院での研究や子ども時代の経験を交えながら、取締役COOという仕事にたどり着いた経緯をお話ししました。


何になりたいか」よりも、人との出会いの中で「自分が持っているもの・人の役に立てることは何か」を大切にしてきたこと。
その姿勢が研究や仕事を通じて今の役割につながっていることを、生徒の皆さんに伝えました。


<中村の講話に熱心に耳を傾ける生徒の皆さん>


普段あまり耳にしない「COO」という役職についても、CEO・CTOとの違いや、自身が担っている役割をわかりやすく説明しました。


COOとは「Chief Operating Officer(最高執行責任者)」の略です。
役割をシンプルに言えば、CEO(最高経営責任者)は、会社の大きな目標や経営方針を決めCTO(最高技術責任者)はその目標を実現するために製品をつくります
そしてCOO(最高執行責任者)は、会社の目標を達成するために組織や仕組みを作り、ものごとを実行します。こうして、それぞれに役割が分かれているのです。


さらに、会社には広報、営業、開発、研究、総務など幅広い部署があり、COOはそれらに関わることも多いと紹介すると、生徒の皆さんからは「そんなにいろいろやるんだ!」という驚きの声が上がりました。


たまご型レコーダーで“話し合い”を見える化!

後半では、当社が開発する「対面の話し合い見える化サービス Hylable Discussion」を、生徒の皆さんにも実際に体験していただきました。

本サービスは、対面の話し合いを専用のたまご型レコーダーで録音し、参加者の発話量やその変化、やり取りの量などをリアルタイムで見える化します。

学校では子どもたちの新たな特徴の発見やメタ認知能力を高めることなどに、企業ではチームビルディングやリーダー養成などに活用されています。
これまでにのべ14万人以上の話し合いを見える化し、行動変容をサポートしてきました。詳細はこちらをご覧ください。


今回は「なりたい職業」や「子どものころなりたかった職業」をテーマに、グループでディスカッションを実施。
その発話の特徴をデータで分析し、結果を「カエル診断」としてタイプ分けしました。


  • ● オールラウンダーな「トノサマガエル
  • ● 盛り上げ隊長な「ヤドクガエル
  • ● 聞き上手な「ヌマガエル

など、ユニークなキャラクターと照らし合わせて紹介すると、会場は大いに盛り上がりました。
この「カエル診断」の詳しい内容は、後日ブログで公開予定です。どうぞお楽しみに!


<にぎやかにディスカッションする生徒の皆さん。たまご型レコーダーもそっと耳を傾けて仲間入り>


今回のディスカッションで表れた自分の特徴を“見える化”することで、「自分の強みや個性」に気づくことができます。
その気づきが、職業や将来を考えるヒントになれば嬉しいです。



🐸なぜ「カエル診断」なのか?
実は「カエル」で分けているのには理由があります。
社名 Hylable(ハイラブル)は、代表取締役CEOの水本が学生時代に研究していたニホンアマガエルの合唱にちなんでいます。
カエルはとても賢くて、うるさい環境の中でも仲間の鳴き声を聞き分けられます。

「そんなカエルのように、うるさい環境でも聞き分けられる技術を開発したい」そんな思いから、ニホンアマガエルの学名 Hyla japonica の「Hyla」と、「可能」を意味する「able」を合わせて、「Hylable」と名付けました。

水本が研究していたニホンアマガエルの合唱については、こちらのブログでも紹介しています。

質問タイム

講話の後半では、生徒さんと中村のあいだで、質問ややりとりが行われました。いくつかをご紹介します。

🙋‍♀️:生徒さん
🐸:中村


🙋‍♀️ Q:「なんでレコーダーが“たまご”の形なんですか?」
🐸 A:「実は、製造するときにたまごの型が一番安かったので、この形になりました。でも結果的に可愛らしくて大人気なんです。」


🐸 Q:「どんな“カエルタイプ”の人が先生に向いていると思いますか?」
🙋‍♀️ A:「発言も相槌も場の盛り上げも一番多いオールラウンダーのトノサマガエル!たくさん話したり聞いたりして、生徒を盛り上げてほしい。」
🙋‍♀️ A:「発話も相槌もする、話し上手で聞き上手なニホンアマガエル。盛り上げは生徒たち自身でやるから大丈夫(笑)。」


🐸 Q:「発話は多くないが、発言すると大きな影響を及ぼす“鶴の一声”タイプのニホンヒキガエルの人はどんな職業に向いていそう?」
🙋‍♀️ A:「お笑い芸人!」
🐸 A:「サービス業もいいかもしれません。たくさんおしゃべりはしないけれど、接客が上手で“この商品のここがおすすめです”“このメニューはいかがですか?”とお客さんを盛り上げてくれるような仕事です。」

やりとりを通じて、生徒さんのユニークな発想や視点が光り、とても印象的でした。


生徒さんからの感想

  • ● たまごのレコーダーがかわいくていっぱい話したくなっていた。これから進路を考えていくのに「自分の持っているものを最大限使って人の役に立つことは何だろう」ということを軸に考えてみたいと思った。

  • ● 小さいたまご型レコーダーで、コミュニケーションを分析できるのがすごい技術だなと思いました。また、自分を知ることができるので、自分の強みや改善点も知ることができる便利な機械だなと思いました。

  • ● 分析には「ヌマガエル」では聞き上手と書かれており、よく周りから聞き上手と言われるので、やっぱ自分はそうなんだなと改めて確認できました。

  • ● コミュ力が重視されることが多く、それを実感することも多いけれど、今回のようなデータ・数値としての分析は初めてで新鮮だった。話し合いの分析内容は、自分では否定的に捉えられることも、積極的に捉えられることもできると知ったので、弱みだと思わずに強みであると理解するようにしていきたい。

ほかにも多くの前向きで温かい感想をいただき、一つひとつの言葉に私たちも元気をもらいました。





おわりに

豊かな緑に囲まれた中学校で、生徒の皆さんの真剣な眼差しと元気いっぱいの反応に触れ、こちらも多くの刺激をいただいた時間となりました。

最後に中村からは、「自分を知ることが将来を考えるヒントになる」というメッセージが贈られました。


<未来へのヒントを込めて、生徒の皆さんに語りかける中村>


今回の経験が、皆さんが自分の可能性を見つめ、将来を思い描くきっかけになれば嬉しく思います。
最後に、本講話会を企画してくださったイロガミ株式会社様、運営にご尽力くださった先生方、そして積極的に参加してくれた生徒の皆さん、本当にありがとうございました。



#中学生のキャリア教育 #教育現場の取り組み #職業講話会レポート #ハイラブル #話し合い見える化



この記事を書いたメンバー

中村(み)

小布施の「栗の木テラス」でモンブランを食べて以来、すっかりハマっています。いま、関東で味わえる和栗の美味しいモンブランを探しています🌰

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