音環境分析で英会話学校をやめる人を減らすことが出来るのか?

公開日

私は2013年から約1年間英会話学校へ通い、その1年で日常英会話ができるようになりました。ただし、「日常英会話ができるようになった」というのはあくまで実感で、資格を持っているわけではありません。

なぜ実感できたのか?それは海外にたくさんの友達ができ、気軽に外国人に話しかけることができるようになったからです。

英会話ができるようになると、これまでにない体験ができるようになります。

  • 相手の話を理解できることに喜びを感じる
  • なぜか自信がつく
  • 現地の情報を手に入れやすい
  • 想像もしなかった体験ができる

実際、私は身につけた日常英会話でセブ島に1年住んでいた経験があり、最高の体験が出来ました。

それは、現地に仲間が増えたことです。私はブレイクダンスを15年やっており、セブ島でもブレイクダンスを続けました。

これがセブでダンス仲間に出会った頃の写真です。出会った頃はもちろん関係が出来ていないのでどこか固い感じがします。しかし、何度も会って何度もダンスの練習を一緒にすることでコミュニケーションが深まっていきました。

そして、セブを出る頃には、私が日本で所属しているダンスチーム taco bell crew のセブバージョンを作るまでになりました。こちらがチームのTシャツを撮影した写真です。

英会話ができて、コミュニケーションが取れるようになるとこういった体験があなたを待っているかもしれません。

多くの人にそういった体験をしてもらいたいと考え、英会話学校の現状について調べることにしました。

ある英会話学校が実施した調査を見つけ、中身を見てみると驚きです。

今回はその調査結果から英会話学校に存在する課題を洗い出し、ハイラブルが提供できる解決案を提案してみたいと思います。

遅くなりましたが、私は音環境分析の力でコミュニケーションを豊かにするハイラブル株式会社の佐藤と申します。これまで当社ではのべ7万人以上の音声を分析し、より良いコミュニケーションのためのフィードバックを行ってきました。この技術は英会話学校の課題解決に貢献できると考えています。

英会話が続かない驚きの理由とは?

出典:プロリア英会話

プロリア英会話のアンケート調査の中でも、生徒が問題としてとらえている部分に注目した結果、まず驚いたことの一つ目は、利用期間です。

最も多かったのが29%で3カ月以上6カ月未満でした。さらに、半数以上の生徒が半年も経たずにオンライン英会話をやめているのです。

では、なぜ生徒は英会話をやめたのでしょうか。その理由がこちらです。

出典:プロリア英会話

オンライン英会話をやめた理由の2番目に来るものが「講師の質にムラがある」という結果になっていました。

ここで重要だと思う点は「ムラ」という言葉です。他の上位の理由である「挫折してしまった」や「料金が高い」より、英会話学校の運営を改善することで解決できそうな課題に見えます。さらに、この課題を解決できれば他の理由も解決できそうです。

そこで、どんなムラがあるのかをYahoo!知恵袋で調べてみました。

英会話講師の質のムラとは

Yahoo!知恵袋で検索してみたところ、どうもそのようなムラの影響が感じられる事例が見つかりました。 (ただし、どこのオンライン英会話かは名指しされていません。) 英会話の新グループの雰囲気が自分に合わない。先生(外国人)がよくジョークを言うが、正直笑えない。しかし周りのメンバーは笑ってる から愛想笑いになってしまう。メンバーは3人しかいないから浮いてしまう。 愛想笑いするのが辛くなる。 70分のレッスンなのでその間耐えるのが辛い。
引用元:ヤフー知恵袋
今、英会話教室に通っていますが、一つ疑問に思うことがあります。 グループレッスンですが、生徒は3名で、アメリカ人の男性教師なのですが、なぜか私の方だけほとんど見ないようにして授業をするのです。よく反応が薄かったり、あまり話さなかったりする生徒が置いていかれることはあるということをききますが、私はなるべく話すようにしています。あまりにも露骨なので、辞めたくなってきました。
引用元:ヤフー知恵袋
下の子供が保育園に入り、手が離れたので公民館主催の英会話教室に申し込み行ったのですが 安いこともあるからか、常連やもとから話せる人ばかりです。 リスニングは大まかなことはわかっても、いざしゃべらなきゃいけないとき全然だめ・・・ 先生と話せる人の会話で終わっている感じです 初日でリタイアしそう
引用元:ヤフー知恵袋

これらの事例に共通しているのは、「公平性」が保たれていないということです。 自分だけが参加できないとか、周りが笑ったジョークに入れないなどという例は、講師の先生が 公平に生徒を扱っていないと生徒が感じていることを表しています。

もちろん生徒に公平に発言させてくれる先生もたくさんいるでしょうから、そうした講師のムラが、先程の調査でいうムラを意味していると推測できます。

そのムラが改善されれば生徒は辞めずに英会話を続けていけるのではないでしょうか。

成果実感は期間が関係している

ところで、先程のオンライン英会話を辞めた理由の第4位に「上達が感じられなかった」という回答がありました。この調査ではこれについても調べています。結果はこちらです。

出典:プロリア英会話

このデータから分かる通り、継続利用期間が3ヶ月を越えると成果を実感した人の割合が多くなり、3年を超えると全員が成果を感じています。つまり、英会話の利用期間が長ければ長いほど効果を実感できているということがわかります。

不満を解消し長く利用してもらう事が鍵となるようです。

音環境分析は英会話にどう貢献できるのか?

ここで我々が行っている音環境分析について少し話していきたいと思います。結論から言うと、我々の製品をつかうことで、レッスンに公平性を持たせ、質のムラを無くしていけると考えています。

【貢献1】 発話量を可視化できる

こちらはあるWEB会議をハイラブルで可視化したグラフです。このグラフは誰がどれぐらいの時間話し、どこで会話が盛り上がっているかを示しています。これをパッと見て分かる情報は「色分けされた4人が会話に参加していて、真ん中あたりで会話が止まっており、ところどころに山が見える」こんな感じではないでしょうか?

この発話量を時間で集計した総発話量を棒グラフで表示したものがこちらです。

この2つのグラフを見れば、黄色の参加者が一番話しているので、リーダーや司会をしていた人かもしれないと想像できます。あるいは、あまり参加できなかった紫色の参加者の音声を再生することで、この人がどんな風に参加していたかも知ることができます。
こういった方法で、ある高校では生徒自身が英会話を振り返るために使って頂いています。
ご利用者の声

こちらが実際のオンライン会議のサンプル画像です。このようにリアルタイムで発話量が表示されるので、講師と生徒の両方がお互いの発話量を確認しあえる形になっています。
(対面の会話の分析も可能です。 詳細はこちら)

【貢献2】発話量を意識したレッスンが期待できる

講師の皆さんはレッスン中の自分の発話量を気にされているでしょうか。 多くの先生は生徒に多く話させるように感覚的に判断していると思います。あるいは、そもそも気にしていないかもしれません。

ハイラブルの機能を使えば、データをその場で確認できます。さらに、それを講師と生徒の両方が同時に見ることができるのも特長です。全員で総発話量の棒グラフを意識して話せば、公平性の問題を講師と生徒が協力して解決することもできるでしょう。

実際にご利用中の小学校や中学校では、発話量のバランスを取るように工夫して話すようになった児童・生徒もたくさん現れています。

【貢献3】他の講師と比較できる

講師の質のムラを無くすためには、まずは良い講師のレッスン内容を知るところから始まるでしょう。上手な講師は発話量や盛り上がりをどのようにしているのか?を共有することが有効です。

しかし、全てのレッスンを見ることは難しいですし、そもそも実際に見るだけでマネすることも難しいでしょう。マネをする焦点が定まらないからです。そこで、可視化されたデータがあれば、目標を明確に決めて近づけることができます。

たとえば、まずは先生と生徒の発話割合をうまい先生に合わせる、というように数値目標(KPI)を定められます。

【貢献4】録音データは蓄積される

私が英会話学校に通っていたころ、一つ思っていたことがありました。それが、自分がどれくらい成長したのか分からないということです。

がむしゃらに英会話に取り組んでいたら、あっという間に1年が経ってしまい、記録を取ることを忘れていたのです。 自分の過去を確認することで、現在との差を感じモチベーションがあがるというのは私以外の人でもいるはずです。

ハイラブルでは録音記録から、発話量のデータまでしっかり残すことが可能です。蓄積したデータは、このようにグラフで表示できます。

Before: 発話量を振り返る習慣ができる前

After: 発話量を振り返る習慣ができた後

上のグラフは、当社代表の発話量がどう変わっていったかを表しています。青い棒はその日の本人の発話量を、黒い点はグループの発話量の平均値を表しています。

Before は発話量を振り返る習慣ができる前、After は発話量を振り返る習慣ができた後です。 発話量を振り返る習慣ができる前は黒い点より発話量が大幅に超えていますが、振り返りと発話量のコントロールを始めたAfterでは代表の発話量が平均に近づいていることがわかると思います。このように、行動変容の結果をグラフで確認することが出来ます。

このように代表あるいはチームのリーダーがMTGで一番多く話してしまうことはよくあると思いますが、記録がデータとして残ることでフィードバックをすぐに行えるので、普段と違ったMTGができるようになる可能性があります。

同じように、先生と生徒の発話量をコントロールすることで、先生はより生徒に話してもらえるように対応することが期待できるということです。

ハイラブルは英会話講師の質を改善できる可能性があるのか?

まとめるとハイラブルでは以下のことが実現可能になります。

  • レッスンの会話データを振り返ることが可能になる
  • データに基づいてレッスン中の行動をすぐにコントロールできる
  • 他の講師のレッスンと比較することでノウハウの共有ができる
  • 録音データは蓄積されるので成長記録が取れ、成長を感じられる

以上のことから、ハイラブルは英会話講師の質を改善できる可能性はあるといえるでしょう。

現状レッスンが可視化されている英会話学校は多くないでしょう。講師の方がそれぞれの感覚で生徒に対して接していくのが普通だと思います。

しかし、レッスンが自動かつリアルタイムで見える化すれば、その場でフィードバックが可能になり、これまで以上に公平に生徒と接することが可能になります。

さらに、人気の講師のレッスンはどのような構成になっていて、どのように盛り上げているかなど、比較することも可能になり、英会話学校全体のスキル改善へと繋げていけます。

まとめ

ハイラブルでは英会話事業者様向けにツールの無料体験を行っています。ご興味がありましたら、ぜひお問い合わせください。 お問い合わせ

会話のデータ化は今後の英会話事業には欠かせないものになると私たちは信じています。

この記事を書いたメンバー

佐藤豪

ハイラブルのNo.1発話量を誇る営業マンで、コミュニケーションを研究しています。外国人を見かけるとすぐに話しかけてしまうクセあり。

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